



[ 科名・植性 ] キンポウゲ科トリカブト属の多年草
[ 花期・草丈 ] 8〜10月 50〜200cm
[分布・生育地] 本州/中部/関東地方の山地/高山/林縁
■美しき毒草、命を奪い、命を救う
トリカブトは有毒植物として知られる多年草で、日本を含む東アジアに自生する。地上部は毎年枯れるが、地下に新たな根を形成して翌年発芽する。特に根に猛毒のアコニチンを含み、誤食すると呼吸困難や心停止を引き起こす。日本では山菜と間違えて食中毒が発生することがあり、ニリンソウなどと酷似するため注意が必要。伝統的に狩猟用の毒矢や漢方薬「附子(ぶし)」として利用され、鎮痛・血行促進の効果があるが、適切な処理が不可欠である。