
[ 科名・植性 ] サトイモ科テンナンショウ属の多年草
[ 花期・草丈 ] 4〜5月 30〜60cm
[分布・生育地] 本州/四国/北海道と九州の一部の明るい林縁/やや暗い林内
■浦島太郎の釣り糸?奇妙な性転換植物の神秘
ウラシマソウはサトイモ科テンナンショウ属の多年草で、日本の本州、四国、北海道、九州の一部に分布する。仏炎苞の先端が釣り糸状に長く伸びることが特徴で、これが浦島太郎の釣り竿に見立てられたことが和名の由来。性転換する植物で、小型個体は雄性、大型個体は雌性となる。キノコバエによる受粉で繁殖し、雌花に入ったハエは脱出できずに死ぬ。秋には朱赤色の果実をつけ、鳥による散布や自然倒伏で種子を広げる。発芽には2年を要し、最初は地中で小球茎のみ形成する。