
[ 科名・植性 ] マメ科ソラマメ属の多年草
[ 花期・草丈 ] 8~9月 30~70㎝
[分布・生育地] 本州(栃木県~愛知県)の山地の林下、林縁野
■深山に揺れる、優美な紫の羽
ミヤマタニワタシは、山地の林の中や林縁に生える多年草で、茎は直立または斜めに伸び、節でジグザグに曲がる。葉は2枚の小葉からなる複葉で、薄くて細長い卵形をしている。夏に赤紫色から青紫色の花を咲かせ、次第に淡い色になる。花の後には無毛の豆果ができ、種子がいくつか入る。ナンテンハギは似た特徴を持つが、根茎が太く、葉はやや大きめで菱形に近い。どちらも湿った環境を好み、日本の本州に分布する。