


[科名・植性] アカバナ科アカバナ属の多年草
[花期・草丈] 7〜9月 15〜90cm
[分布・生育地] 北海道、本州、四国、九州の山麓や野原の水湿地
■赤く染まる夏の輝き、小さな花の存在感
アカバナと名のつく植物は日本に10種類以上あり、いずれも似た形をしているため区別が難しい。その中でもアカバナは特に花が大きく、鮮やかな色が特徴的である。
雌しべの先はマッチの軸の頭のような棍棒状をしており、夏になると茎や葉が赤く染まることが名前の由来とされる。直径1センチほどの小さな花は目を引き、果実は4裂して、中から種髪(しゅはつ)を持つ種子をのぞかせ風に散る。
春の若葉は食用になることから「赤葉菜」と呼ばれる説もある。