学名は、Chrysosplenium grayanum
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草。
裂開した果実がネコの目のように見えるところからの命名。
ネコノメソウ属は世界に60種ほどが確認され、その内14種類が日本に生育する。
萼裂片の開く角度(平開、斜開、直立)、雄しべの数、葯の色、茎葉のつき方(互生、対生)などが主なポイントになる。また、根生葉の有無、柄があるかどうかなども重要なポイント。
小型の植物が多く、花は小さくて花弁がないが、萼が花弁のようになっていたり、苞葉が広がって花のように見えたりと種によって様々な形を持つ。他の花が咲くより早く咲くものも多いこともあり、小さいながらも人目を引く[1]。日本には多くの種があり、更に種内の変異も多く、同定は難しい場合がある。
この群は同定の難しいものが多くある。理由は幾つかあり、地方変異が多いこと、大きさや葉の形などに変異の幅が広いこと、種の区分を細部に頼っている例があることが挙げられる。さらに同じ個体であっても開花の後に茎が急激に伸びて姿を変える例、それに応じて萼片や苞葉の色も変わり、開花時には様々な色を呈していても花後には緑色になってしまうなど、径時変化が大きいことも理由の一つである