学名 Hosta
科・属名 ユリ科・ギボウシ属
※リュウゼツラン科
ギボウシは、東アジア全般に自生する多年草で、日本の湿地や山林にも、色んな種類が咲いています。草丈は15~150cmと品種によって様々で、茎の先に筒状の花をいくつもつけます。
6~9月に白や紫の花を咲かせますが、見頃は7~8月。つぼみは筒状で先端から膨み、よい香りを漂わせながら花を咲かせます。
学名の「Hosta」は、オーストラリアの植物学者N.T.Host氏とJ.Host氏にちなみます。和名は、つぼみの形が橋の縁についている「擬宝珠(ぎぼし)」に似ていることから命名されました。また、地域によっても呼び名が異なり、東北地方と中部地方の一部では「ウルイ」、青森県では「ギンボ」、高知県では「タキナ」と呼ばれます。
また、葉っぱの鑑賞期は5~11月です。特徴的な葉っぱをもつ植物(カラーリーフ)として、春から秋までの間、花壇や庭を鮮やかな緑色に染めてくれます。1つの花は1日しか咲きませんが、次々に新しい花を咲かせます。
日本では、古くから観賞用の植物として栽培され、江戸時代から園芸品種が作られるように。江戸時代後期にドイツ人の博物学者シーボルトによって欧米に紹介され、世界中に広まっていきました。現在では、特にアメリカで大型品種の人気が高く、毎年優れた品種には「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」という賞がアメリカホスタ協会から与えられます。
園芸では、花以上に葉っぱが観賞用として人気。大型品種は、大きさが30cmを超え、すじや班が入っているなど、存在感のある葉っぱをつけます。日陰でも育つことから、日陰の庭(シェードガーデン)に欠かせない植物ともいわれているんですよ。