開花期 1~4月
花の色 青
分布 原産地はヨーロッパ
植物のタイプ 越年草
大きさ・高さ 10~40センチ
学名 Veronica persica
分類 ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
▼特徴
早春に青い花を咲かせるヨーロッパ原産の帰化植物で、日本には元々同属の「イヌフグリ」が自生していましたが、これに対して花姿が大きいことから、オオイヌフグリと名付けられました。明治初期に日本へ渡ってきたとされ、その後急速に全国へと広まり、一般的な野草の1つとなりました。
オオイヌノフグリは、漢字で「大犬の陰嚢」と表記します。これは、イヌフグリの実の形が犬の陰嚢に似ていることに由来します。
かわいらしい花姿からは想像もできない由来に、困惑する方がとても多いです。ただし、この名前はあくまで在来種の「イヌフグリ」に対して付けられたもので、オオイヌノフグリの実はイヌフグリの実とは形が異なります。
オオイヌノフグリは、秋に芽を出し、他の植物が育たない冬に横に広がって育ちます。
1~4月に開花し、3月頃が最も見頃です。小さい青い花が固まって咲いている様子は、とてもきれいですよ。
以前は畑や田んぼの脇で見かけることが多かったオオイヌノフグリですが、近年は生育地を奪われつつあり、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。