八重桜は一つのサクラの品種ではなく、八重咲きになるサクラの総称。ヤマザクラやサトザクラより変化したものでボタン桜とも呼ばれる八重咲きに花を付けるサクラの総称である。多くの品種があり、日本でとりわけ多くみられる品種としてはカンザン(関山)やイチヨウ(一葉)、フゲンゾウ(普賢象)、ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)などがある
花弁の枚数は300枚近くに達する例もあり、花弁が非常に多く細い菊咲きの場合には特にキクザクラという名称で呼ばれることもある。
多くはヤマザクラやソメイヨシノに比べて開花期が1~2週間ほど遅く、ちょうどソメイヨシノが散るのと同じ時期に開花を始める。関東や関西での見頃は4月中旬以降であり、開花から散り始めまでの期間が比較的長いのも特徴になっている。花はやや大きめで丸くふんわりとした形になり、一輪から非常に豪華に花ビラを重ねるものまで多彩である[3]。
多くの園芸品種が作出されており、フゲンゾウは室町時代から存在していた事が知られており、今日では強健さと鑑賞性の高さを特徴とするカンザンとイチヨウが多く植樹されている。関東では新宿御苑が、関西では「桜の通り抜け」として知られる大阪の造幣局がヤエザクラの名所として有名である。 Wikipediaから引用